IMAT2023の変更点は?募集人数の変更点も解説【イタリア医学部入試】

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2023年にIMAT(イタリア国立医学部入試)は、問題配分だけでなく、問題制作機関も代わり、ここ最近では1番の変更でした。

その結果、2023年入試の合格最低点は、Non-EU枠では高くなる大学が多く見られた一方、EU枠では軒並み低くなり、受験枠による差が明確になりました。

本記事では、IMAT2023の変更点と各医学部の募集定員数の変更点を詳しく紹介します。

目次

IMAT2023の試験の変更点

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イタリア国立医学部入試の2023年度では、試験問題の配分が大きく変更になりました。

具体的な変更点は、次の5つです。

  1. 実施機関が変更
  2. 一般知識の問題が大幅に減少
  3. 論理的推論・判断推論の問題が減少
  4. 生物の問題が大幅に増加
  5. 物理・数学の問題が増加

変更した結果や所感も含めて、それぞれ解説します。

IMAT2023の入試分析(出題分野)は、別記事で解説しています。

リンク

1. 実施機関が変更

入試問題の制作機関が、イギリスのCambridge Assessment からイタリア政府に変更になりました

入試問題の形式の大幅な変更や難易度の上昇が心配されていましたが、2023年度の入試は、Cambridge Assessment が作成していた過去の入試問題の形式を引き継ぎ、難易度も同程度となっています。

とはいえ、問題の質や問われている知識の深さなどは、まだ定まっていない印象があり、易しい問題と難しい問題の差が激しいように感じられました。

2. 一般知識の問題が大幅に減少

IMATでは、2019年から2022年にかけてGeneral Knowledge(一般常識)の問題が増加し、一時期は総合得点の20%を占めていました。

General Knowledge(一般常識)は、問われる内容が深く、知識がなければほとんど解けないため、多くの受験生から嫌われ、避けられていた科目です。

IMAT2023は、General Knowledge(一般常識)が10問から4問に減少したことで、多くの時間を割いてまで対策をする必要がなくなりました。

正確には、General Knowledge(一般常識)が、Reading skills and Knowledge acquired during studiesという名称に変更になり、従来の一般常識の問題が3問、文章読解が1問でした。

3. 論理的推論・判断推論の問題が減少

General Knowledge(一般常識)と同じく、Logical Reasoning(論理的推論)・Problem Solving(判断推論)の入試問題が10問から5問へ減少しました

英語が得意な人にとっては、Logical Reasoning(論理的推論)という得点源を失ったため、打撃が大きいですが、そうでない人には嬉しい結果となりました。

問題の難易度が若干、易化したような印象を受けましたが、これから難易度がどうなるかは不明です。

4. 生物の問題が大幅に増加

General Knowledge(一般常識)の問題が減少したことにともない、生物の問題が15問から23問に増加しました。これにより、IMATでの合格の鍵を握るのが、生物となり、徹底した入試対策が必須となりました。

Cambridge Assessment が入試問題の制作から撤退したことを受け、医学の知識に関する問題が増加すると思われていましたが、実際には大きく増加することはありませんでした。

とはいえ、問題数が増加したことで、似たような知識が問われることが増えており、今後もこの傾向が続くのか、医学の問題の出題率が増えるのか、気になるところです。

5. 物理・数学の問題数の増加

生物(Biology)と同じく、物理・数学(Physics & Mathematics)の問題が10問から13問に増加しました

IMATでは、物理と数学という1つの科目になっていますが、複合問題が出題れているわけではなく、各科目ごとに半々ずつほど出題されます。

2023年度の数学の問題は例年より難しく、逆関数が出題されましたが、物理は例年通りの難易度でした。

物理・数学は日本の受験生が得意とする分野なため、これからも増加していくことを願うばかりです。

IMAT2023の募集定員の変更

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IMAT2023で募集定員が異なった医学部をまとめました。2022年度のイタリア国立医学部入試と比較して、総じてNon-EU枠・EU枠ともに募集定員が増えました。

それぞれの枠の募集定員数の違いをまとめました。

Non-EU枠入試の募集人数の変更点

大学名変更点
ミラノ・ビコッカ大学16名 → 18名
パドヴァ大学20名 → 25名
パルマ大学40名 → 45名
マルケ工科大学25名 → 55名
ローマ・サピエンツァ大学10名 → 13名
ローマ・トル・ヴェルガタ大学10名 → 15名
メッシーナ大学42名 → 56名
カンパーニャ大学 ルイジ・ヴァンヴィテッリ50名 → 40名

EU枠入試の募集人数の変更点

大学名変更点
ミラノ・ビコッカ大学 26名 → 30名
ミラノ大学45名 → 55名
パドヴァ大学51名 → 80名
パルマ大学 60名 → 75名
ボローニャ大学70名 → 97名
マルケ工科大学 35名 → 25名
ローマ・サピエンツァ大学 38名 → 45名
ローマ・トル・ヴェルガタ大学25名 → 40名
メッシーナ大学41名 → 55名
カンパーニャ大学 ルイジ・ヴァンヴィテッリ50名 → 60名
カターニャ大学 0名 → 60名
バーリ大学42名 → 69名

まとめ:高得点を取るための入試対策を始めよう

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本記事では、IMAT2023の変更点と各医学部の募集定員数の変更点を紹介しました。

IMAT2023は、ここ数年で最も大きな変更があり、特に生物の比重が増加しました。点数が取りにくかったGeneral Knowledge(一般常識)が減少したことで、Non-EU枠の合格最低点も高まりました。

これからの入試では、IMATの受験者の増加を踏まえても、ますます万全を期した入試対策が重要となり、高得点での争いとなる可能性が高いです

高得点を取って、他の受験生に圧倒的な差をつけられなければ、合格は難しくなるでしょう。mirunoteチューターでは、合格最低点ではなく、高得点を目指すためのカリキュラムをもとに授業をしています。

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