【2位合格者の分析あり】IMAT2022の合格最低点と各医学部の定員数をまとめてみた

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mirunoteチューターの代表として、20名以上の医学部留学をサポートしてきました。イタリア医学部、チェコ医学部、スロバキア医学部の合格実績あり。プロフィールはこちら

IMAT(イタリア国立医学部入試)では、ここ数年、イタリア医学部が相次いで英語コースを開設しています。

2022年度にはマルケ工科大学(Marche Polytechnic University)の医学部英語コースが新設されています。

また、IMATは2022年度に各科目の問題数が変更されており、合格最低点もその影響を少し受けました。

本記事では、IMATの2022年度の各医学部の募集定員と合格最低点をまとめました。あわせて、IMAT2位合格者が、合格最低点の分析もしたので、合格最低点を確認する際の参考にしてください。

目次

IMAT2022の問題配分と変更点

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IMATの試験問題は、2022年度も前年度と同じく、全部で60問のマークシート式の筆記試験です。

正答を選ぶごとに+1.5点、誤答を選ぶと-0.4点、未解答のままだと0点となる、加点・減点方式です。

それぞれの科目ごとの問題数と配点は、次のとおりです。

科目問題数配点
論理的推論(Logical Reasoning)5問-2.0点〜+7.5点
判断推理(Problem Solving)5問-2.0点〜+7.5点
一般常識(General Knoweldge)10問-4.0点〜+15.0点
生物(Biology)15問-6.0点〜+22.5点
化学(Chemistry)15問-6.0点 〜 +22.5点
物理・数学(Physics & Mathematics)10問-4.0点〜+15.0点
合計60問-24.0点 〜 +90.0点

IMAT2022では、生物と化学が同じ問題数となり、物理・数学も増加した結果、理系科目のどの科目も均等に勉強することが重要となりました。

IMAT2022の入試分析は、下記記事で解説しています。

リンク

14大学の合格最低点と募集定員数の一覧

getty images RVeKABMjrZE unsplash

IMAT2022の合格最低点と募集定員をNon-EU枠・EU枠それぞれをまとめました。

IMAT2022は、IMAT2021と比較して、科目ごとの問題数が異なります。

表に記載している合格最低点は、正規合格者と繰り上げ合格者の最低点です。繰り上げ合格者の最低点は、最終的な最低点のみを記載しています。

2023年度入試の合格最低点はは、IMAT2023の合格最低点の一覧と各医学部の定員数まとめにて紹介しています。また、合格最低点を確認する際の注意点は、下記記事にて解説しています。

IMAT2022の合格最低点と定員数

IMAT2022のNon-EU枠とEU枠の定員数と合格最低点をまとめました。

Non-EU枠入試

大学名定員数合格最低点
ミラノ・ビコッカ大学16名49.2点
ミラノ大学 25名51.8点
トリノ大学 32名50.1点
パヴィア大学40名43.8点
パドヴァ大学25名50.7点
パルマ大学40名41.9点
ボローニャ大学 20名51.5点
マルケ工科大学25名34.5点
ローマ・サピエンツァ大学10名52.6点
ローマ・トル・ヴェルガタ大学10名44.6点
メッシーナ大学42名42.9点
ナポリ・フェデリコ2世大学25名44.4点
カンパーニャ大学 ルイジ・ヴァンヴィテッリ40名41.9点
バーリ大学11名42.6点

合格最低点が最も高かったのは、ローマ・サピエンツァ大学の52.6点で、最も低かったのは、マルケ工科大学の34.5点でした。

EU枠入試

大学名定員数正規合格者の最低点繰上げ合格者の最低点
ミラノ・ビコッカ大学38名48.2点42.8点
ミラノ大学45名52.0点44.3点
トリノ大学70名45.1点37.3点
パヴィア大学103名45.8点36.7点
パドヴァ大学51名47.1点37.9点
パルマ大学60名44.4点34.1点
ボローニャ大学70名48.4点41.5点
マルケ工科大学35名43.7点32.8点
ローマ・サピエンツァ大学38名48.2点42.8点
ローマ・トル・ヴェルガタ大学25名46.0点39.2点
メッシーナ大学41名42.9点33.1点
ナポリ・フェデリコ2世大学15名48.1点37.0点
カンパーニャ大学 ルイジ・ヴァンヴィテッリ50名42.9点34.2点
バーリ大学42名43.3点34.1点

合格最低点が最も高かった大学は、ミラノ大学の44.3点で、最も低かった大学は、マルケ工科大学の32.8点でした。

IMAT2022の合格最低点を分析する

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前述のとおり、IMAT2022の科目別の問題数は、IMAT2021と異なるため、一概に比較することは難しいです。

ただ、理系科目の内訳は違えど、合計の理系科目の問題数が58問から60問に微増しただけのため、今回は単純比較してみます。

今回の比較では、総合的な比較にとどめます。大学ごとの詳細な比較は別記事で詳しく解説します。

Non-EU枠の合格最低点の分析

IMAT2022は、多くの大学の合格最低点が40点〜50点で推移しています。

前年度と比べて、そこまで大きな変化がないように見えますが、2022年度ぐらいから、イタリア国立医学部に人気が出始めたため、大学によっては+5点~8点ほど点数が上がった大学も見られました。

Non-EU枠はもともと募集人数が少ない大学が多く、例えばバーリ大学では前年度より、10.6点増加しました。これは大学の人気度が突然上昇したというより、受験者が増加しただけでしょう。

あわせて下記記事をご覧ください。

EU枠の合格最低点を分析する

IMAT2022は合格最低点が37点〜43点となりました。

2022年度の入試では、多くの大学の合格最低点が2021年度より微増しており、これは受験者の増加と問題の難易度が若干上昇したなどの要因が考えられます。

正規合格者と繰上げ合格者の合格最低点は、10点前後の開きがあり、前年度と同様の傾向がみられました。

IMAT2022の詳しい分析は、下記記事で解説しています。

リンク

合格最低点は、過去問を解く際の参考に。

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本記事では、IMATの2022年度のNon-EU枠・EU枠それぞれの合格最低点と募集人数をまとめました。

IMAT2022は、IMAT2021の合格最低点はあまり変化がなく、この問題の配分ではNon-EU枠でもEU枠でも50点取れれば、正規合格が十分可能と言えます。

ただ、現在のIMATの問題数は、2022年度や2021年度のどちらとも大きく違い、単純に合格最低点を比較することは意味をなしません。

IMAT2022の合格最低点は、過去問を解くときに、現在の自分のレベルとの差を確認して、受験勉強に役立てるのがオススメです。

志望校の合格最低点と自分の点数を比較することで、今後の勉強計画や入試までにすべきことが明確にし、IMATの入試対策を無駄なく進められるでしょう。

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