宇宙一わかりやすい高校化学の使い方【イタリア医学部入試対策】

本記事で分かること

本記事の信頼性

pprofile

Instagram: mirunote(@mirunote_official)

mirunoteチューターの代表として、20名以上の医学部留学をサポートしてきました。イタリア医学部、チェコ医学部、スロバキア医学部の合格実績あり。プロフィールはこちら

基本情報

IMG 2302 2
IMG 2303 2
IMG 2304 2
書籍名宇宙一わかりやすい高校化学
科目化学(Chemistry)
出版社学研プラス
分量392ページ(理論)、318ページ(無機)、485ページ(有機)
電子版なし

イタリア医学部入試の化学(Chemistry)は、教材選びが非常に難しく、どの教材を利用して入試対策をすべきか、迷っている方もいるでしょう。

本記事では、とりあえず化学はこれさえやっておけばOKという、最強の化学の参考書を紹介します。

化学が苦手な受験生や初学者の方にこそオススメしたい教材ですので、利用法と注意事項を最後まで読んで確認してから、勉強を始めてください。

目次

宇宙一わかりやすい高校化学の概要

難易度
分かりやすさ
必要な時間
オススメ度

『宇宙一わかりやすい高校化学』は、理論化学・無機化学・有機化学の3冊が出版されており、全部で1000ページ近い分量があります。

イタリア医学部入試対策をする際には、この3冊すべてを利用しますが、1000ページとだけ聞くと、勉強し始める前から戦意喪失してしまいますよね…

しかし、心配することはありません。本書は、イラストや図をふんだんに使い、視覚的な情報を利用して、分かりやすく説明がなされているため、どうしてもページ数が多くなってしまっています。

なので途中で挫折してしまうこともなく、サクサク読み進められるため、体感では分量が少ないように感じられるでしょう。

初学者の方も化学が苦手の方にも取り組みやすい、それでいて化学の重要事項を理解できる、まさに最強の参考書といえます。

宇宙一わかりやすい高校化学がイタリア医学部入試にオススメの理由

getty images 4SZQuoHRmP0 unsplash

結論から申し上げると、本書の内容を理解するだけでイタリア医学部入試に必要な化学の基礎知識の多くをマスターできることが最大の理由です。

『宇宙一わかりやすい高校化学』はもちろん、日本の大学入試用の参考書ですが、イタリア医学部入試で問われる内容と重複している知識が多く、これ一冊で化学の参考書は十分といえます(資料集や問題集は別に必要です)。

イタリア医学部入試で問われる化学は、理論化学・無機化学・有機化学から満遍なく出題され、丸暗記では高得点はを取るのは難しいです。

『宇宙一わかりやすい高校化学』は、名前の通り、それぞれの分野の内容を細かく噛み砕いて、初学者の方にも理解しやすいように書かれています。

宇宙一わかりやすい高校化学の4つの特徴

getty images j mVww0Z34 unsplash

『宇宙一わかりやすい高校化学』の4つの特徴(メリット)をイタリア医学部の上位合格者がまとめました。

  1. イラストで化学をわかりやすく学べる
  2. 章末で各章ごとの効率的な復習ができる
  3. 185問の確認問題が付属している
  4. 読み物のようにサクサク読み進められる

それぞれの特徴を詳しく解説します。

1. イラストで化学をわかりやすく学べる

左ページがテキスト、右ページが図解となっており、右ページのイメージでわかりやすく噛み砕いて理解したあと、重要事項を左ページで再確認でき、記憶に残りやすくなる仕組みとなっています。

初学者や化学に苦手意識のある方は、いきなり論理的な説明から勉強してしまうと、挫折してしまいがちです。

『宇宙一わかりやすい高校化学』では、さまざまな例えやキャラクターを利用して、化学の基礎事項を親しみやすく、丁寧に解説しています。

また、基本となる前提知識なども簡単に解説しているため、化学以外の知識社会人の方などにも大変おすすめの参考書となっています。

2. 章末で各章の効率的な復習ができる

各章末には「宇宙一キビシイチェック」がついており、読み進めてきた内容の理解度を測ると同時に、各章ごとの復習ができます。

宇宙一キビシイチェックと言っても暗記事項のチェック項目なため、難問が出題されることはないので、ご心配なく。

章末にチェック事項があることで、ダラダラと読み進めるのではなく、メリハリをつけて重要事項を予測しながら読み進められる工夫がされています。

ちなみに、イタリア医学部入試対策の観点で見れば、「基本事項の習得」が重要なため、それ以上を求めてはいませんが、本書(別冊問題集を含む)を極めれば、十分に日本の大学入試でも通用します。

3. 185問の確認問題が付属している

別冊問題集が付属しており、理論化学・無機化学・有機化学の3シリーズ合計で185問の確認問題が収録されています。

それぞれの分野の確認問題を解くことで、読み進めた内容の理解をさらに深められます。一読して分かったつもりになっていても、実際はほとんど理解できないケースも多いです。

付属の確認問題を利用して、理解の漏れがないかを再確認できます。ちなみに、問題集の難易度は高くなく、教科書傍用問題集の基本的な内容(基本事項や用語を確認する問題)が解けるものに相当します。

4.読み物のようにサクサク読み進められる

前述のとおり、『宇宙一わかりやすい高校化学』はイラストや図などの視覚情報が豊富なため、読み物のようにサクサク読み進められます。

これは非常に大きなメリットで、効率よく化学の知識を吸収することが可能です。

内容を理解するには、熟読して1度のみ読むだけより、軽く目を通すだけでも良いので何度も繰り返し読む方が、確実に記憶に定着します。

解説が難解な参考書だと、一読することは難しく、各章を読み終えることすら一苦労なものもあります。

一方、本書は分かりやすさ重視でどんどん読み進められるため、基礎知識の習得にもってこいの参考書となっているため、初学者には特にオススメです。

宇宙一わかりやすい高校化学の使い方

getty images Y1f0 a IvSo unsplash

イタリア医学部入試対策での『宇宙一わかりやすい高校化学』の利用方法は、次の2つです。

  1. 基礎知識の習得に利用
  2. 辞書として利用する

それぞれのケースでの利用方法を詳しく解説します。

1. 基礎知識の取得に利用する

mirunoteチューターの指導方針にも記載のとおり、イタリア医学部へ合格するためには、基礎知識を理解した上で、典型問題の解法パターンを覚え、入試問題を攻略するやり方が効果的です。

そのため、化学が苦手な人も得意な人も、まずは基礎知識の確認をおこなうのが得策です。

化学が苦手な人は、基本事項、特に重要事項を中心に読み進めるのがオススメです。また、化学が得意な人は、細かな知識やうる覚えの知識などの再確認のために一読はしましょう。

2. 辞書として利用する

問題演習や過去問演習をしている際に、該当範囲で不明点があれば、インターネットではなく、本書を辞書として利用するのがオススメです。

インターネットやChat-GPTなどのAIを利用すれば、知識の習得を効率的におこなえますが、参考書を使うことで疑問点以外の関連事項も同時に確認できます。

抜けている知識や理解があやふな分野を1つずつ確認して、この1冊を完璧にしてイタリア医学部入試対策にオススメの化学の基礎知識をマスターしましょう。

宇宙一わかりやすい高校化学の利用時の2つの注意点

イタリア医学部入試対策に『宇宙一わかりやすい高校化学』を利用するときの注意点は、次のとおりです。

  1. イラスト豊富なため、向き不向きがある
  2. イタリア医学部の入試と範囲すべて被っているわけではない

それぞれの注意点を詳しく解説します。

1. イラスト豊富なため、向き不向きがある

本書はイラストやキャラクター、例え話を多用しているため、どうしても向き不向きがあります。人によっては、読みにくいと感じる場合もあるでしょう。

そういう場合は、本書の代わりに『照井式解法カード(改訂版)』がオススメです。私も受験生時代に非常にお世話になった愛着のある参考書です。

重要なことは、何を使って勉強するかではなく、化学の基礎知識の習得です。それができるのであれば、本書を利用しなくとも構いません。

とはいえ、独学の場合は、化学のさまざまな現象や物質を理解することが難しく、なんとなくの理解で問題を解いている受験生も多くいます。

読みにくい・苦手と感じる以外の理由であれば、「分かりやすさ」に特化した本書の利用がオススメです。

2. イタリア医学部の入試と範囲すべて被っているわけではない

宇宙一わかりやすい高校化学』は、当然のことですが、日本の大学入試に対応した化学の参考書です。

そのため、本書の内容には、イタリア医学部で出題される分野と出題されない分野があり、最初のページから読み始めると、出題されない分野を勉強してしまい、時間を無駄にしてしまう可能性があります。

また、イタリア医学部入試で頻出の分野や問われ方と日本のとは異なる場合も多いため、あくまで基礎知識の習得をメインにして、利用するのがオススメです。

大学ごとの詳しい出題内容は、別記事で解説します。

リンク

大学によって、出題される範囲や頻出問題が異なるため、参考書を読み進める際は、担当講師の指示通りに読み進めていくのがベストです。

併用したいオススメ参考書・問題集

getty images on a0BGIx I unsplash

化学は出題パターンや問われる内容が決まっているものも多く、典型パターンの解法と頻出の知識をどれだけ知っているかが、高得点を取る決め手となります。

そのため、化学を勉強する際は、各種問題集(過去問やオリジナル問題集)の併用を強く推奨します。

また、化学はイメージも非常に大事です。化学の無機化学は特に、視覚情報で覚えるのが有効なため、頻出の知識の理解を確実にするため、化学図録を使って、イメージを意識し、定着させるのがオススメです。

詳しい参考書や問題集の使い方は、別記事で解説しています。

リンク

宇宙一わかりやすい高校化学を上手に活用すべし

andrej lisakov D2AyyTU1kQw unsplash

本記事では、『宇宙一わかりやすい高校化学』の特徴と使い方、利用時の注意点を見てきました。

『宇宙一わかりやすい高校化学』というタイトルだけを見ると、参考書として利用して良いか分からず、敬遠してしまいがちですが、化学の参考書ではこれに勝る初学者向けのものはないと思えるほどの良書です。

内容的にも理論・無機・有機化学のすべてで基礎知識を網羅しており、本書をマスターするだけでイタリア医学部入試に必要な知識のほとんどを習得できます。

社会人で受験される方などは特に、化学の知識が抜けていたり、そもそも全く覚えていなかったりする場合も多いかと思います。また、化学に苦手意識があったり、今一つ理解できずに全て暗記で乗り切っている場合がもあるかもしれません。

なかなか勉強が捗らない場合は、まず『宇宙一わかりやすい高校化学』に取り組んでみてください。そして、本書と併用しながら、化学図録や各種問題集を利用して、基礎知識を深めていけば、入試で高得点を狙うことも難しくありません。

今回は、以上です。

今回紹介した参考書

目次