イタリア国立医学部入試の合格最低点を事前に知る3つのメリット【注意点あり】

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mirunoteチューターの代表として、20名以上の医学部留学をサポートしてきました。イタリア医学部、チェコ医学部、スロバキア医学部の合格実績あり。プロフィールはこちら

イタリア国立医学部の入試対策を始める前に、絶対に確認しておきたいことの1つが合格最低点。

合格最低点を確認するだけで、合格するために何をすべきかの優先順位を付けられるため、入試対策を効率的におこなえます。

mirunoteチューターでは、合格最低点をはじめ過去の入試データの分析と指導実績をもとに、一人一人に合った独自のカリキュラム(勉強スケジュール)を作成しています。

本記事では、過去3年分のIMATの合格最低点一覧と合格最低点を確認するメリットや注意点を解説します。

目次

IMAT(International Medical Admission Test)とは?

IMAT(International Medical Admission Test)は、イタリア国立医学部英語コースの入試です。

IMATは年に1回、秋(9月ごろ)におこなわれ、試験問題は、全大学共通で筆記試験(マークシート方式)のみとなっております。

試験科目は、論理的推論(Logical Reasoning )、判断推論(Problem Solving)、一般常識(Reading Skills and knowledge acquired during studies)、生物(Biology)、化学(Chemistry)、物理・数学(Physics & Mathematics)となっています。

入試問題は全部で60問、試験時間は100分です。入試は加点・減点方式であり、正答を選ぶと+1.5点、誤答を選ぶと-0.4点、未解答のままだと0点です。

IMATの詳細は、別記事で解説しています。

IMATの合格最低点を把握するメリット3選

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IMATの合格最低点は、面接試験や書類審査がないため、筆記試験のすべての科目の総合得点で決まります。

IMATの合格最低点を把握することで、得られる3つのメリットは次の3つです。

  1. 各大学の受験難易度を把握できる
  2. 志望校選びの参考になる
  3. 医学部合格のための計画が立てられる

それぞれのメリットを詳しく紹介します。

1. 各大学の受験難易度を把握できる

前述のとおり、IMAT(イタリア国立医学部入試)の入試問題や配点は全大学共通なため、合格最低点を見れば、簡単に大学ごとの入試難易度を判断できます。

ただ、難易度を正確に判断するためには、合格最低点だけでなく、実質倍率などを分析し、総合的に判断しなければならないため、注意が必要です。

IMATの大学別の難易度は下記記事でまとめています。

リンク

多くの受験生が、入試問題が同じだからという理由で、出願直前になって初めて志望校選びを始めますが、それは非常にもったいないことです。

最初に難易度を確認しておけば、やるべき勉強量やモチベーションも変わり、合格最低点が高い大学に入学できたかもしれません。

実際、mirunoteチューターでは、志望校のレベル下げることなく、合格に向けて一人一人に合ったカリキュラムを作成し、受験勉強をサポートしています。

志望校や気になる大学の合格最低点を確認しましょう。

2. 志望校選びの参考になる

IMATでは、すべての大学に出願できるわけではありません。例えば、Non-EU枠で受験する場合は、実質的に1校しか出願できません。

そのため、どの大学の医学部を受験するのかを、入試の出願時に決める必要があります。

合格最低点を利用すれば、今年度の入試で合格最低点が低いと予想される大学を選び、イタリア国立医学部に合格する確率をあげることも可能です。

ただ、mirunoteでは医学部留学を成功させるためには、志望校選びが極めて重要なポイントの1つだと考えているため、安直に合格最低点だけを見て、大学を選ぶことはオススメしません。

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3. 医学部合格のための計画が立てられる

合格最低点を把握しておくことで、「国立医学部に合格する」という漠然とした目標ではなく、「合格最低点プラス5点を目指す」という具体的な目標を定められます。

目標が決まれば、入試までの勉強スケジュールも明確に立てられるため、限られた時間の中でIMATの膨大な範囲をすべて網羅し、万全を期して入試に臨むことができます。

ただ、1人で勉強計画を立ててしまうと、客観的な判断をしにくくなり、効率的な入試対策ができていない場合も多いです。

mirunoteチューターでは、これまでの指導実績をもとに週ごと、月ごとの目標を明確に定め、徹底したスケジュール管理をおこなうことで、効率よく入試対策をおこなうことができます。

「勉強が思うように進まない…」「何から手をつけるべきか分からない…」という場合は、mirunoteチューターに一度ご相談ください。

合格最低点を確認する際の2つの注意点

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IMAT(イタリア国立医学部入試)の合格最低点を確認する際の注意点は、次の2つです。

  1. 合格最低点は毎年変動する
  2. 受験生のレベルによっても変動する

ただ合格最低点だけをみて、単純に比較するのは危険です。上記の注意事項を頭に入れたうえで、確認してください。それぞれ詳しく解説します。

1. 合格最低点は毎年変動する

IMATでは毎年、科目ごとの問題数の変更が行われているため、年度によって合格最低点が変動します。

例えば、IMATは2023年度に問題の配分が大きく変更し、点数が取りにくかった General Knowledge(一般常識)の問題が10問から4問に減少しました。代わりに理系科目の問題数大幅に増えました。

試験での問題数の配分が変われば、当然、受験戦略や点数の取り方も変わってきます。実際、Non-EU枠の合格最低点が上昇した大学が多くみられました(もちろん、要因は他にもあります)。

合格最低点を比較する際は、年度ごとに比較しても全く意味をなさないことを頭に入れておいてください。

2. 受験生のレベルによっても変動する

大学によっては実質倍率が低く、その結果、合格最低点が低くなることがあります。こういうケースでは、次年度の入試で人気が集中することで、結果的に合格最低点が大幅に上がるかもしれません。

他にも、合格最低点が下がった翌年の入試では再び合格最低点が上がり、その翌年はまた合格最低点が下がるという、点数の変動がある大学もあります。

この傾向は、募集人数が少ない医学部で顕著に見られます。昨年度の合格最低点が低いからといって、今年度の入試で合格しやすくはない点に注意してください。

IMATの合格最低点《過去3カ年》

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前置きが長くなりましたが、本題のIMATの合格最低点(2021年、2022年、2023年)をNon-EU枠とEU枠に分けてまとめました。

IMATは、Non-EU枠とEU枠に分かれていますが、受験できる枠は決まっており、国籍や長期滞在許可証の有無などで、受験する枠が決まっています。

一般的に、日本国籍をもち、イタリアに留学していない方はNon-EU枠での受験となります。

IMATの受験枠の細かな条件や受験枠のルールは別記事で解説します。

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IMAT Non-EU枠の合格最低点

IMAT過去3年分のNon-EU枠の合格最低点をまとめました。

合格最低点が最も高かった大学はピンク色で、合格最低点が最も低い大学は水色で表しています。

大学名2023の合格最低点2022の合格最低点2021の合格最低点
University of Milano-Bicocca54.2点49.2点42.3点
University of Milano Statale – IMS60.2点51.8点51.5点
University of Turin49.0点50.1点44.0点
University of Pavia53.3点43.8点49.4点
University of Padova49.5点50.7点46.6点
University of Parma50.1点41.9点35.5点
University of Bologna59.1点51.5点48.9点
Marche Polytechnic University43.0点34.5点実施なし
Sapienza University of Rome50.8点52.6点 53.1点
Tor Vergata University of Rome53.4点44.6点47.7点
University of Messina36.9点42.9点34.6点
Federico II University of Naples52.0点44.4点41.4点
Vanvitelli University of Campania47.3点41.9点33.1点
University of Catania実施なし実施なし実施なし
University of Bari31.2点42.6点32.7点

IMATのEU枠の合格最低点

IMAT過去3年分のEU枠の合格最低点をまとめました。

表の点数は、最終的な合格最低点です。正規合格者の合格最低点は別記事で確認してください。

合格最低点が最も高かった大学はピンク色で、合格最低点が最も低い大学は水色で表しています。

大学名2023の合格最低点2022の合格最低点2021の合格最低点
University of Milano-Bicocca43.3点41.0点36.3点
University of Milano Statale – IMS46.6点44.3点43.3点
University of Turin37.4点37.3点35.5点
University of Pavia38.4点36.7点35.5点
University of Padova38.7点37.9点37.5点
University of Parma35.3点34.1点35.0点
University of Bologna42.6点41.5点42.6点
Marche Polytechnic University35.3点32.8点実施なし
Sapienza University of Rome45.4点42.8点40.4点
Tor Vergata University of Rome38.5点39.2点37.7点
University of Messina32.8点33.1点33.0点
Federico II University of Naples45.2点37.0点34.4点
Vanvitelli University of Campania35.0点34.2点33.3点
University of Catania32.4点実施なし実施なし
University of Bari34.1点34.1点33.9点

合格最低点を確認し、受験勉強を始めよう

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本記事では、大学ごとの合格最低点と合格最低点を把握するメリットを見てきました。

受験勉強を始めるまえに、合格最低点を意識するかどうかで、勉強の方向性や質が決まります。

前述のとおり、イタリア国立医学部はどの大学を受験する場合でも入試問題・配点は共通なため、志望校の合格最低点と現在の点数把握することで、今後の勉強方針や勉強計画を立てることができます。

具体的な手順としては、最新年度の過去問を用意して、自分の現在(受験勉強を始める前)の点数と合格最低点の差を確認しましょう。

最新年度のIMATの過去問の入手方法は下記記事で解説しています。

リンク

正直、ここではどんなに悲惨な点数でも構いません。1桁台の点数しか取れなくとも20点でも大丈夫です。

私も勉強を始めたときは、合格最低点まで25点ほど足りませんでした。それでも、正しいやり方で入試対策をおこなった結果、2位で合格することができました。

イタリア国立医学部には、無駄を徹底的に省き、知識の習得と問題演習を効率よくおこなうのが近道です。

早速、イタリア国立医学部の合格を目指して、効率的な入試対策をはじめましょう。

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