IMAT2023の合格最低点の一覧と各医学部の定員数まとめ【上位合格者の分析あり】

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IMAT2023(2023年度のイタリア国立医学部入試)から、カターニャ大学(University of Catania)で新たに英語コースが開設され、前年度より全体の募集人数は増加しました。

前年度と同じく、IMATの各科目の問題数も変更され、その影響で合格最低点も変動しています。

本記事では、IMAT2023の各医学部の募集定員と合格最低点を紹介します。あわせて、合格最低点の分析もしたので、合格最低点を確認する際の参考にしてください。

目次

IMAT2023の各科目の問題数と配点

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IMAT2023では、試験問題は全部で60問のマークシート式の筆記試験で、正答を選ぶごとに+1.5点、誤答を選ぶと-0.4点、未解答のままだと0点となる、加点・減点方式です。

科目問題数配点
一般常識(Reading skills and Knowledge acquired during studies)4問-1.6点 〜 +6.0点
論理的推論・判断推理(Logical Reasoning & Problem Solving)5問-2.0点 〜 +7.5点
生物(Biology)23問-9.2点 〜 +34.5点
化学(Chemistry)15問-6.0点 〜 +22.5点
物理・数学(Physics & Mathematics)13問-5.2点〜+19.5点
合計60問-24.0点 〜 +90.0点

IMAT2023の問題数の変更点には、下記記事で解説しています。

IMAT2023の合格最低点と募集人数

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IMAT2023の合格最低点と募集人数をNon-EU枠・EU枠それぞれでまとめました。

EU枠では、合格最低点は正規合格者の最低点と繰り上げ合格者の最低点を両方とも載せています。

イタリア医学部入試では、定員数が埋まるまで繰り上げ合格していくため、大学によってはEU枠では繰り上げ合格者が多くいます。

Non-EU枠の合格者は入学を辞退せずに、進学する人が多いため、繰り上げ合格はほぼありません。

合格最低点を確認する際の注意点は、下記記事で解説します。

リンク

Non-EU枠入試の定員数と合格最低点 (2023)

IMAT2023のNon-EU枠の定員数と合格最低点をまとめました。

大学名定員数合格最低点
ミラノ・ビコッカ大学18名54.2点
ミラノ大学 25名60.2点
トリノ大学 32名49.0点
パヴィア大学40名53.3点
パドヴァ大学20名49.5点
パルマ大学45名50.1点
ボローニャ大学 20名59.1点
マルケ工科大学55名43.0点
ローマ・サピエンツァ大学13名50.8点
ローマ・トル・ヴェルガタ大学15名53.4点
メッシーナ大学56名36.9点
ナポリ・フェデリコ2世大学25名52.0点
カンパーニャ大学 ルイジ・ヴァンヴィテッリ50名47.3点
カターニャ大学実施なし実施なし
バーリ大学11名31.2点

合格最低点が最も高かったのはミラノ大学(60.2点)で、合格最低点が最も低かったのはバーリ大学(31.2点)でした。

EU枠入試の定員数と合格最低点 (2023)

大学名定員数正規合格者の最低点繰上げ合格者の最低点
ミラノ・ビコッカ大学30名46.3点43.3点
ミラノ大学55名47.6点46.6点
トリノ大学70名39.0点37.4点
パヴィア大学103名39.8点38.4点
パドヴァ大学80名41.1点38.7点
パルマ大学75名37.6点35.3点
ボローニャ大学97名43.9点42.6点
マルケ工科大学25名37.5点35.3点
ローマ・サピエンツァ大学45名46.7点45.4点
ローマ・トル・ヴェルガタ大学40名40.2点38.5点
メッシーナ大学55名35.2点32.8点
ナポリ・フェデリコ2世大学15名45.2点45.2点
カンパーニャ大学 ルイジ・ヴァンヴィテッリ60名37.0点35.0点
カターニャ大学60名34.9点32.4点
バーリ大学69名36.2点34.1点

合格最低点が最も高かったのはミラノ大学(46.6点)で、合格最低点が最も低かったのはカターニャ大学(32.4点)でした。

IMAT2023の合格最低点を分析【上位合格者が解説】

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IMATに2位で合格した現役医学生が、2023年度のイタリア国立医学部入試の動向を分析しました。

前述のとおり、2023年度の入試では、試験の問題配分や制作機関が前年度と大きく変更になったことで、その影響が合格最低点にも反映されました。

Non-EU枠とEU枠で見られた傾向が大きく異なるため、それぞれの受験枠ごとに合格最低点を分析します。

Non-EU枠の動向を分析してみた

多くの大学で合格最低点が上昇し、大学によっては10点近く上がったところも見られました。

合格最低点が最も高い大学は、ミラノ大学(60.2点)であり、前年度に比べて8.6点も上昇しました。

合格最低点が上昇した理由はいくつか要因があると考えられますが、大きく3つに分類されるでしょう。

要因詳細
受験者が増加人気度が上昇している
入試対策が容易になった入試対策が困難だった General Knowledge(一般常識)が減少した
問題が複雑ではなかった入試問題のパターンが単調

2023年入試の詳しい所感と入試の分析は、別記事で詳しく解説します。

リンク

ちなみに、合格最低点が最も低い大学はバーリ大学(31.2点)であり、合格最低点が最も高いミラノ大学(60.2点)とは30点もの差がありました。

EU枠の動向を分析してみた

多くの大学で合格最低点が上昇したNon-EU枠とは異なり、EU枠の合格最低点は軒並み減少し、40点前後でした。

特に、募集人数が多い大学は、その影響で合格最低点がNon-EU枠と比べて、かなり低くなりました。

合格最低点が減少した理由は特に思いあたりませんが、強いて挙げるなら、受験者層のレベルの低下が考えられるでしょう。

EU枠の募集人数が多いこともあって、例年Non-EU枠の方が合格最低点が高くなっていましたが、これからもその傾向が続くように思われます。

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本記事では、IMAT2023の合格最低点と募集人数をまとめて紹介しました。また、合格最低点の分析をおこない、Non-EU枠で合格最低点が上昇した理由を解説しました。

イタリア国立医学部がNon-EU枠の受験生に人気である現状を踏まえると、今後もNon-EU枠の合格最低点が上昇することは十分考えられます。

IMATの入試対策をする際は、志望大学の2023年度の合格最低点を目指すのではなく、さらに高い点数を目指して入試対策をするのがオススメです。

また、受験生と圧倒的な差をつけるためには、mirunoteチューターのオンライン家庭教師を利用して、今すぐ効率重視の入試対策をはじめましょう。

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