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mirunoteチューターの代表として、20名以上の医学部留学をサポートしてきました。イタリア医学部、チェコ医学部、スロバキア医学部の合格実績あり。プロフィールはこちら。
書籍名 | 700 BMAT Practice Questions |
科目 | 判断推論、生物、化学、物理・数学 |
出版社 | ISC Medical |
分量 | 630ページ |
電子版 | なし |
イタリア私立医学部入試とIMAT(イタリア国立医学部入試)に対応した良問を集めた問題集はなく、どの科目でも入試対策が難しい状況です。
過去問やテストシュミレーターを利用する手はありますが、問題数には限りがありますし、医学部によってはこれらを公開しておらず、問題演習ができない場合も考えられます。
しかし、イタリア医学部入試用の教材にこだわらなければ、イタリアの一部の医学部や高得点で医学部に合格した学生がこぞってオススメする問題集があります。
本記事では、イタリア医学部入試対策で必ずといってもいいほどオススメされる問題集『700 BMAT Practice Questions』の特徴と使い方・注意点を解説します。
お得な購入方法もあわせて紹介するので、本書を今すぐ入手して、他の受験生に差をつけるべく、入試対策を始めましょう。
『700 BMAT Practice Questions』の概要
難易度 | |
分かりやすさ | |
必要な時間 | |
オススメ度 |
『700 BMAT Practice Questions』は、イタリア医学部入試の対策用の教材として、オススメされる定番の問題集です。イタリア医学部受験界隈では有名なので、一度は聞いたことがある方もいるかもしれません。
Problem Solving(判断推論)は376問、理科3科目(Biology、Chemistry、Physics & Mathematics)は302問の練習問題が用意されており、問題ごとに詳細な解答が用意されています。
イタリア医学部入試で出題される多くの科目を網羅しており、難易度もイタリア医学部入試と同等のものが多く、非常に有用な問題集です。
過去問やテストシュミレーターを一通りこなした方が問題演習をしたい場合には、オススメできる問題集となっています。実際、私も入試直前に本書を利用しており、本書のおかげで高得点を取れたと思っています。
700 BMAT Practice Questionsの特徴3選
『700 BMAT Practice Questions』の3つの特徴をイタリア医学部の上位合格者がまとめました。
- 複数の科目を網羅している
- 解説が親切でわかりやすい
- 分量がちょうど良い
それぞれの特徴を詳しく解説します。
1. 複数の科目を網羅している
イタリア医学部入試のすべての科目に対応しているわけではないものの、理系科目やProblem Solving(判断推論)に対応しており、各科目ごとに60問ほどの問題が用意されています。
イタリア医学部入試対策の教材で、複数科目に対応している問題集は非常に少なく、その中でも良問を揃えている市販の教材は本書だけと言っても過言ではありません。
本書の良いところは、一問一答形式の問題集というわけではなく、1問ごとに利用する考え方や知識が異なり、問題ごとに学びがある点です。
さまざまな出題パターンの問題が用意されており、入試直前の確認に最適な問題集と言えるでしょう。良問が多いのですぐに諦めて解説を読むのではなく、問題に何度もトライするのがオススメです。
2. 解説が親切でわかりやすい
本書の最大の特徴だと言えるのが、各問題のポイントをおさえた親切な解答です。
どの科目も答えになる理由が明確に説明されており、各科目をある程度勉強したことがある受験生ならば、解説を読めば、すぐに理解できるような内容でしょう。
問題集の中には解説は簡潔すぎて、解説を読んでも正答の理由が分からないものもあります。本書は解説が不足しておらず、まさに独学で勉強する人向けの教材といえます。
また、問題パートと解説パートに分かれているのも個人的には嬉しいポイントです。見開きページに問題と解答が載っているわけではないので、問題に集中でき、効率よく入試対策をおこなえます。
3. 分量がちょうど良い
練習問題はあるだけあれば良いと考える受験生もいるかもしれませんが、私は1つの教材を何度も復習してマスターする勉強法が好みです。
色々な問題に手をつけるのは、入試で満点を狙う場合には必要かもしれませんが、「医学部合格」に特化した効率を極めた対策をするのであれば、1冊の問題集を利用して、典型問題の解法や指針の立て方を身につけ、基礎を固めるのがオススメです。
本書はProblem Solving(判断推論)が300問以上、理系科目が60〜80問ずつ用意されており、各科目の問題数は多くはないものの十分な分量があります。
良問も多く、扱っているトピックも異なるものが多いので、これ1冊をマスターするだけで、効率よく入試での得点を上げることができます。
700 BMAT Practice Questions の使い方
700 BMAT Practice Questions は、入試直前期に今までの勉強の復習と苦手分野がないかの再確認として利用することをオススメしています。
理由としては、さまざまなトピックを扱った多種多様な問題が収録されているものの、分量は抑えめで、難易度はイタリア医学部入試と同じため、最終確認に適した問題集と言えるからです。
具体的な本書の利用方法は、入試直前期に苦手分野だけをピックアップして徹底的に解く or 入試直前に一通りすべての問題を解くことが考えられます。
どちらを選んだとしても、まず、mirunoteオリジナル問題集やテキスト、過去問・テストシュミレーターなどのメイン教材を利用して、典型問題に慣れて苦手分野をなくします。
入試が近づいてきたら、時間を測って本書を解き進めて、丸つけ・解説の確認をおこない、問題に関連する知識に抜けがある場合は、復習をするようにして、入試直前の総仕上げをおこないましょう。
本書を利用した詳しい入試対策方法は、担当講師から授業時にお話しします。独自のカリキュラムに沿って、時期がきたら本書を利用した総復習をおこないます(状況によっては、本書を利用しない場合もあります)。
700 BMAT Practice Questions の利用する際の2つの注意点
イタリア医学部入試対策に700 BMAT Practice Questionsを利用する際の注意点は、次の2点です。
- イタリア医学部入試用の問題集ではない
- メイン教材ではなく、サブ教材として利用する
それぞれの注意点を詳しく解説します。
1. イタリア医学部入試用の問題集ではない
本書はBMAT対策用の問題集であり、すべての問題がイタリア医学部入試に対応しているわけではありません。
イタリア医学部で出題されない分野・問題パターンも収録されていますし、逆にイタリア医学部入試では出題されるもののカバーできない問題パターンもあります。
例えば、本書に収録されている”Section 3 Writing Task” という英作文の問題はイタリア医学部入試では一切出題されません。何も考えずに1ページ目から問題を解き進めると、無駄な問題を多数解くことになるので、注意してください。
また、範囲は被っていても問題パターンが異なるものや特定の医学部入試でしか出題されないものもありますので、効率よく本書を進めるために、利用前に必ず担当講師に相談してから、入試対策を始めましょう。
2. メイン教材ではなく、サブ教材として利用
入試対策に利用する教材の選び方は自由ですが、個人的には本書はサブ教材で利用することをオススメします。
繰り返しになりますが、本書だけでイタリア医学部入試の対策は完璧にはできません。
メイン教材はmirunoteのオリジナルテキスト・問題集、市販のものなら、私立医学部であればテストシュミレーター、国立医学部であれば過去問を利用するのがオススメです。
本書は、メイン教材で補えなかった分野や苦手意識のあ分野・問題を復習したり、今までの入試対策の腕試しとして活用するのが良いでしょう。
700 BMAT Practice Questionsの購入方法
700 BMAT Practice Questionsを新品で購入する際は、主にAmazonか紀伊國屋の2択でしょう。
紀伊国屋書店私は洋書の問題集を両方から購入したことがありますが、海外発送で心配ななか、期日通りに書き込みのない新書が届きました(Amazonで買うと、表紙カバーに目立ったキズがあることはよくありますが…)。
私の経験上、安く手に入れたい場合はAmazon、確実に新書を入手したい場合は紀伊国屋書店がオススメです。
紀伊国屋書店運が良ければ、書き込みがない状態の本書が安く出品されている場合もありますので、一度確認してみるのも良いかもしれません。
また、運が良ければ、メルカリで書き込みがない状態の本書が安く出品されている場合もありますので、あわせてチェックしてみるのが良いでしょう。書き込みがある場合は利用はオススメしません。
700 BMAT Practice Questionsを利用して、イタリア医学部の入試対策をしよう
本記事では、700 BMAT Practice Questionsの特徴と使い方、利用時の注意点、購入方法を見てきました。
700 BMAT Practice Questionsは、市販の問題集の中で、国立医学部入試(IMAT)か私立医学部入試かによらず、最もオススメできる問題集の1つです。
Problem Solving(判断推論)だけでなく、理科3科目(生物、化学、物理・数学)も満遍なく復習できるため、医学部入試対策に1冊だけ問題集を選ぶなら、本書を挙げます。作り込まれた問題と丁寧な解説で、独学で勉強している人にもオススメの教材といえます。
良い教材が手元にあっても、効率の良い入試対策をしなければ、イタリア医学部に合格するまでに多くの時間を要してしまいます。
無駄なく、イタリア医学部の合格に直結する入試対策をするなら、mirunoteチューターのオンライン家庭教師をご利用ください。
入試対策だけでなく、勉強スケジュールの管理、独学用の教材の選び方、志望校・併願項の決め方、入試本番で高得点を取る戦略などもサポートしています。
今回は、以上です。